石の種類
【 御影石 】
御影石というのは花崗岩の俗称です。兵庫県の御影地方が花崗岩の産地として有名だったことから、こう呼ばれるようになりました。この地方からでる御影石は「本御影」と呼ばれ、御影石の中でも最高級品とされていますが、現在ではほんのわずかしか産出されません。
【 黒御影 】
現在墓石として最も広く使われている黒御影は、斑糲岩質および閃緑岩質の黒御影です。国内では福島県が主な産地ですが、大部分は海外から輸入されています。
【 青御影 】
青御影は、比較的柔らかい石から硬い石まで様々です。 御影石の中でも最高級品です。
【 白御影 】
花崗岩質で白い色の石材です。昭和20〜30年代には、墓石は圧倒的に白御影が使われていました。しかし昭和30〜40年代に黒御影に取って代わられました。しかし、関西地方では昔から今に到るまで瀬戸内地方で産出される白御影が主流です。
【 福島黒御影石 】
花崗岩質で白い色の石材です。昭和20〜30年代には、墓石は圧倒的に白御影が使われていました。しかし昭和30〜40年代に黒御影に取って代わられました。しかし、関西地方では昔から今に到るまで瀬戸内地方で産出される白御影が主流です。
【 浮金黒御影石 】
斑糲岩(はんれいがん)。福島県田村郡小野町付近から産出。かすかに白の斑点があり墓石用石材の国産黒御影石の最高級品です。
【 青葉みかげ 】
花崗岩。福島県相馬郡飯館村付近から産出。石の目は中目系と荒目系があり、埋蔵量は豊富です。
【 牡丹石 】
斑糲岩(はんれいがん)。福島県田村郡船引町付近から産出。日本の代表的な黒御影石です。墓石用石材の高級品です。
【 真壁御影石 】
中目、小目の2種類を中心とした白色系に近い色調。他に、青小目がありますが、産出量が少なく高級品です。茨城県真壁郡真壁町から産出されます。
【 羽黒青糠目石 】
花崗岩です。茨城県西茨城郡岩瀬町から産出されます。青みを帯びた目の細かい花崗岩です。
【 稲田石 】
花崗岩で、中生代の黒雲母花崗岩です。茨城県笠間市稲田から産出されます。
【 本小松石 】
神奈川県の真鶴付近から産出されます。糲目の淡灰緑色の色調で関東の最高級墓石の中心でした。安山岩系で、硬度、吸水率の数値は劣るもののでき上がりの色調の品位は最高級品の風格があります。ただし、色調の退化、石目磨きの退化が早いのが欠点です。
【 岡崎石 】
愛知県岡崎市米河内町付近から産出されます。白色系中目質や青みを帯びた細粒質のものなど各種あります。比較的柔らかくねばりがあって加工に適しています。細粒質のものは墓石として最高級品です。
【 本御影石 】
御影石の語源となった銘石淡紅色を帯び、石質は細粒で硬く磨面のつや持ちが良く墓石に最適な石質。現在、採石はなく限られた在庫原石は「幻の石」として超高値です。色調等が類似する岡山県産出の「万成石」は淡紅色に高級感を持つ地域には好評です。
【 庵治石 】
日本の銘石の代表格で、墓石石材として最高級品です。青みを帯び「斑(ふ)が浮いている」とよく表現される鱗状のかすかな文様が特徴です。
【 大島石 】
庵治石とならぶ日本の銘石の代表格の最高級品です。青みを帯び、石質は細粒で硬く磨面のつや持ちがよく、変色しにくい等の墓石に最適な特質を持つ。愛媛県越智郡宮窪町付近で産出されます。
【 万成石 】
岡山県笠岡市万成町付近から産出されます。中生代の角閃石・黒雲母花崗岩です。中〜祖粒で、淡紅色長石を含む桃色御影です。
【 北木石 】
白系御影石の代表銘柄、石質は硬く均一な石質の長尺大材がとれます。色目は淡い桜色から錆石と呼ばれる赤色系までの濃淡があります。
【 内垣石 】
産地の名から「犀川石(さいかわいし)」とも呼ばれ、九州を代表する銘石です。硬い石質、磨面のつやを持ち、細かい石目、青みを帯びたグレーなど、墓石材として最適な特質を持っています。
【 唐津石 】
緑灰色の色調、磨面はにぶい光沢、安山岩系であって雲母が多く加工しやすいため、古くから佐賀を中心として利用されています。